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人生の添乗員®ファイナンシャルプランナーの牧野寿和です!

その自己判断、間違いではありません! ~3. 金融商品編~ (金, 14 3月 2025)
その人ごとの購入するときに、 見据えるべきポイントを、 住宅、保険商品と考えてきました。  その3回目の今回は、 金融商品について考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・金融商品のラインナップ ・元本保証とリスク ・商品の性質とリスク許容度 ・NISA、iDeCoで運用するにも準備がいる -------------------------- 金融商品のラインナップ -------------------------- 金融商品とは、 銀行や証券会社、保険会社など 金融機関が提供や仲介する、 ・預貯金 ・保険 ・株式 ・社債、公債(債券) ・投資信託 などをいいます。 --------------------- 元本保証とリスク --------------------- これらの金融商品に、預けたまたは投資した、 資金(元本)が運用期間中に、 元本割れしないことを保証した金融商品は、 銀行の預貯金や個人向け国債、 それに保険商品の1部に限られます。 それ以外の金融商品は、 元本が保証されている金融商品より、 収益を得る可能性がありますが、 反対に、元本割れなどの損失が発生する 可能性もあります。 なお、この収益と損失のブレ幅のことを リスクと言います。 従って、株式はリスクが(ブレ幅が) 大きい。 また預貯金はリスクが(ブレ幅が)小さい 金融商品です。 ただ、昨今では、 今までは1個1,000円で買えた品物が、 同じものでも、例えば1個1,500円になり、 500円余分に支払わないと、 品物が買えない「インフレ」の状態です。 この「インフレ」に対応するには、 単に節約を念頭に、 支出を減らすだけではなく、 日常、株式や投資信託などで、 物価の上昇以上の運用して、 保有している資産価値を高めることも必要だ、 と考える方もいるでしょう。 --------------------------- 商品の性質とリスク許容度 --------------------------- ただ金融商品を運用するには、 事前に金融商品ごとの性質を知り、 自分に合った金融商品を選ぶことです。 ・安全性:その金融商品に充てた資金が、 目減りや期待してた利益が 得られなくなる危険はないか ・流動性:現金が必要になった時に、 自由にまた短時間で、 現金に換えることができるか ・収益性:その金融商品で資金を運用すると、 どのくらいの利益が期待できるか 例えば「安全性」や「流動性」の優れている 金融商品は、銀行の預貯金です。 しかし預貯金は、「収益性」は、 今後、預貯金の金利が大幅に上昇すれば、 評価は変わってくるでしょうが、 株式や投資信託ほどは期待できません。 その株式は「収益性」に期待ができますが、 預貯金ほど「安全性」や「流動性」は、 期待できず、 運用の方法や市場の動向などによって、 収益を得ることや損失も発生します。 このように、 「安全性」や「流動性」、収益性」の3つ すべてに優れる金融商品はありません。 存在しないので、自分の目的に応じて 金融商品のどの性質を優先させるか、 自身の「リスク許容度」を決めることです。 -------------------------------------- NISA、iDeCoで運用するにも準備がいる -------------------------------------- また投資した金融商品から得られる利益は、 課税されますが、 非課税のNISAやiDeCoで運用する 投資信託や株式は、 比較的穏やかな値動きの金融商品が、 選定されています。 しかし、 必ずしも元本の保証はありません。 従って、まわりにNISAやiDeCoで、 投資をして収益を上げた。 といった人がいても、 その人の成功談を鵜呑みにすることなく、 また家庭ごとの家計収支に即した 自身の投資の方針を定めて、 それに従って運用することが、 長期間運用できる大切なポイントです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 銀行の預貯金だけでは、 インフレの時代の保有資産は、 目減りするかもしれません! しかし、見よう見まねの投資で、 収益は上がるかは疑問です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 他人の儲かった話は、 儲かるまでに使ったお金や、 いくら損したかを、 差し引いて聞くことですね!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第633号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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その自己判断、間違いではありません!  ~2.保険商品編~ (Fri, 07 Mar 2025)
その人ごとの購入するときに、 見据えるべきポイントを考えていきます。 その2回目の今回は、 保険商品について考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・保障と補償のちがい ・生命保険 ・損害保険 ・自分に必要な保険 -------------------- 保障と補償のちがい --------------------- 主に生命保険では「保障」、 損害保険では「補償」 といった文言が使われます。 ともに「保障」と読みますが、 内容は違います。 まず「保障」とは、 保険商品で契約した内容の事象などが 起こった場合に、 契約した金額が保障されます。 例えば、被保険者(保険の対象者)が、 亡くなったら、死亡保険金額1,000万円、 入院したら、入院給付金が1日1万円、 といったように支払われます。 そのため入院した費用の総額10万円を、 病院に支払ったときに、 入院給付金を18万円保険会社から、 受取ることもあります。 また「補償」とは、 事故や災害などで発生した損害や損失を 加入している損害保険で補うこと言います。 損害保険では、実際の損害額を超える 保険金を受取ることはありません。 例えば、強風で物が飛んで来て、 自宅のガラスが割れた場合、 元通りになるように、 新しいガラスを入れたりする 修理費用分の金額が補償されます。 ---------- 生命保険 ---------- 「保障」の代表的な保険は生命保険ですが、 生命保険とは、 生命保険文化センターによると、 死亡や病気、ケガ、介護など、 いつ起きるかわからないけれども、 いったん起きるとまとまったお金が、 必要となるような場合に備えておく。 また、子どもの教育費や老後の生活資金など、 将来必要となるお金を、 必要な時期や目的にあわせて 準備する手段が生命保険です。 なお、生命保険に限らず、 「保障」がされる保険商品としては、 死亡保険、定期保険、医療保険、 介護保険、個人年金保険、変額保険 外貨建ての保険などがあります。 ---------- 損害保険 ---------- また「補償」の代表的な保険は損害保険ですが、 損害保険とは、 日本損害保険協会によると、 他人のモノを壊した他人にケガをさせたなど、 法律上の損害賠償責任を負う場合の保険です。 自動車の自賠責保険や任意の自動車保険、 個人賠償責任保険などが該当します。 また、火災保険や地震保険など、 自身の住まいなどの損害を補償するのも、 損害保険です。 ------------------- 自分に必要な保険 ------------------- ところで未だ、 家計の支出の見直しをするとき、 加入中の保険の保障内容と保険料が 対象になることがあります。 その理由としては、 保険商品の内容を熟知することなく、 必要以上の保障または補償に、 保険料を支払っていることがあるからです。 また、保険加入する必要性は認識しても、 ただどんな保険に加入したらいいのか、 わからないときに、 保険募集人に勧められるがままに、 また、保険に加入することで、 万が一の時の安心感を得るために、 いわゆる「お守り」として必要以上の 保障や補償の保険に 加入することもあるようです。 やはり家計収支の 今後の推移を試算した上で、 障害年金や遺族年金、 高額療養費制度、高額介護サービス費制度、 さらに高額医療・高額介護合算制度などの 国の社会保険制度を補うために、 民間の生命保険などで、 保障を得ることが大切です。 ただし、任意の自動車保険や 自宅を守るための火災保険での補償などは、 掛捨ての保険商品が多いですが、 自身の生活を守るためにも 加入が必須です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 保障と補償が必要な分を、 保険に加入するとして、 必ずしも、 他人と保障内容が同じで、 また保険料も同額ということは、 あり得ません! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 保険商品は、 貯蓄と保障を兼ね備えた金融商品 ひとつでもありますが、 次回は、その金融商品について、 考えます!    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第632号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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その自己判断、間違いではありません!  ~1.住宅購入編~  (Fri, 28 Feb 2025)
住宅を購入しようか、  株式や投資信託で資産形成をしようか、  保険に加入しようか、  これらの1つや2つをまたは全部を、  親しい知人はすでに始めていたり、  すでに始めている方から、  勧められることもあるでしょう。  しかし、ご自身はまだなにも  経験のないときは、  自分も同じように始めた方が良いのか?  勧めれた方とは、  収入もお金の使い方が違うのでは……?  と迷われる方もあります。  そこで今回から3回に渡り、  ・住宅購入  ・金融商品で運用  ・保険商品  この3点を購入するとき、  見据えておくべき根本を考えます。  今回は、住宅購入編です。  お伝えする内容は次のとおりです。  ・住宅を購入する目的は  ・購入予算  ・購入資金の調達方法  ・購入する住宅を決める  ---------------------  住宅を購入する目的は  ---------------------  なぜ、住宅を購入するのでしょう?  他人はどうであれ、  購入の目的を決めることが肝心です。  目的が定まっていないと、  住宅ローンの返済が滞ってしまう、  通勤に時間がかかる、  必要以上の設備が整っていても、  その維持費が高額になる。  といったことになりかねません。  -----------   購入予算  -----------  次項以降の「購入資金の調達方法」  「購入する住宅を決める」にも関連しますが、  購入予算を決めることも大切です。  今後支出が必要となることが決まっている、  子どもの教育費や老後の生活費などを  勘案しながら、  現在の家計収支と今後の収支の推移から、  購入額を決めます。  なお、戸建ての新築の場合は、  内装や外構は当初予算以上に支出に、  なりかねません。  その分の多めに予算化しておきます。  --------------------  購入資金の調達方法  --------------------  言わずと知れたことですが、  住宅を購入するには、  多額の資金が必要になります。  住宅購入資金は、  ・その資金をすべて自身の資産で購入する  ・自身が貯めた資金て購入する  ・銀行などの金融機関で融資を受けて、  住宅ローンで長期間に渡り返済する  ・購入額の一部を、親や祖父母から、  生前贈与や相続した資金や融資を受ける  といった方法で準備します。  また、銀行で融資を受ける融資額は、  住宅購入費の全額(フルローン)か、  または、融資を受けらる金額を減らし、  住宅ローンの返済利息を減らすため、  頭金だけは、自己資金で支払ったり、  相続時精算課税などを使って、  両親や祖父母から、  生前贈与(援助)を受けたりする方法あります。  または、親が亡くなって相続した遺産を  購入資金に充てれば、  自身の老後に近い年齢からの  住宅購入となるでしょう。  どちらにしても、  融資を受け滞りなく返済するには、  融資を受ける額、  それに購入する住宅の購入額を、  どうにかなるではなく、  返済できる額に納まる金額の住宅を  購入することです。   ----------------------  購入する住宅を決める  ----------------------  購入する住宅は、  ・土地を購入して新築の注文住宅を建てる  ・親の土地を使用貸借して新築住宅を建てる  ・新築の戸建ての建売住宅を購入する  ・新築の分譲マンションを購入する  といった新築物件のほかに、  既存のいわゆる中古の物件も  選択肢の1つになります。  ・鉄道の駅から近い、  ・近くにシッピングセンターがある、  ・公園や緑地帯がある  ・文教地区にある  ・住宅地にある  といったすべてを備えた立地で、  物件を探すことは困難でしょう。  しかし、購入した時より  価格が下がらないような資産価値のある  物件を探して購入したいものです。  ここまで絞り込めば、  自分や家族のこだわりが詰まった  マイホームとなるでしょう。  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*      今週のポイント  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*  マイホームの購入を決めて、  住むまでには  資金面でも物件を探す面でも  時間をかけた方が良いでしょう !  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:  ◆ 編集後記  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:  特に、戸建て住宅では、  その物件と同じような物件は  ほかにはありません!   だから決めるのも慎重になるはず!?    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第631号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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高齢者の家庭内での不慮の事故を考える (Fri, 21 Feb 2025)
今回は、高齢者が自宅で、 不慮の事故で亡くなった原因を 知ることで、 このような事故に遭わないよう予防に、 役立てていただきたいと思います。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・死亡者数、家庭内の事故の方が交通事故より多い ・家庭内で起きた不慮の事故の原因と割合 ・高齢者は注意 ・まとめ -------------------------------------------- 死亡者数、家庭内の事故の方が交通事故より多い -------------------------------------------- 慢性的で持続性もあり身体の内部に 原因のある、病気や過労ではない、 いわゆる不慮の事故での、 家庭内の死亡者数は、 厚生労働省 「令和5年(2023年)人口動態統計」 (以下、「厚労省の調査」と略記) によると、16,050人でした。 また警察庁によると、 2024年の交通事故の死者数は2,663人と、 圧倒的に、家庭内で亡くなった方が多く、 自宅と言えども注意が必要です。 ただし、交通事故の死亡者数の その半数以上の1,513人は、 65歳以上の高齢者でした。 高齢者の方は、 外出先での事故にも注意が必要です。 -------------------------------- 家庭内で起きた不慮の事故の原因 -------------------------------- ところで、 家庭内で起きた不慮の事故の原因は、 「厚労省の調査」によれば、 「不慮の溺死及び溺水」=43.3% が、家庭内事故の原因の約4割を占め、 浴槽での事故死が最も多くなっています。 その他にの原因として、 ・その他の不慮運事故=21.7% ・転倒・転落・墜落=16.9% ・煙、火及び火災への曝露(ばくろ)=4.9% ・有害物質による不慮の中毒及び曝露=2.0% ・熱及び高温との接触=0.2% となっています。 このほか入浴中の急死の原因として、 浴室内外の気温差が引き起こす 「ヒートショック」です。 心筋梗塞や脳卒中などを発症して、 病死するケースもあり、 特に高齢者の方は、 入浴時の寒暖差にも注意が必要、 とのことです。 ------------------ 高齢者は注意 ------------------ 家庭内で起きる死亡事故の割合も、 「厚労省の調査」から、 次のようになっています。 ・年齢/死亡者数/割合 ・0歳/64人/0.4% ・1~4歳/22人/0.1% ・5~9歳/16人/0.1% ・10~14歳/19人/0.1% ・15~29歳/130人/0.8% ・30~44歳/221人/1.4% ・45~64歳/1,319人/8.2% ・65~79歳/5,010人/31.2% ・80歳以上/9,237人/57.6% このように、 65歳以上の高齢者の割合が、 9割近くを占めています。 -------- まとめ -------- 家庭内で、浴槽内ではもちろんのこと、 不慮の事故には当たらないかもしれませんが、 階段での転倒、廊下や引き戸などの少しの 段差でのつまずくなどで、骨折などをして、 それが原因で、介護が必要になったり、 認知症を発症したデータもあり、 その後に大事にならないように、 日頃から家庭内でも、 注意することが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 心身ともに健康で、 長生きするためには、 自宅内でも、 慎重な行動が重要です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 死者数をお伝えすることは、 実際の統計値と言えども、 気が滅入ります……   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第630号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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住宅種類別の借入れについて調べてみた  ~返済期間、年間返済額、返済負担率~ (Fri, 14 Feb 2025)
「住宅ローンを、他の人はいくら位借りて、 毎月いくら、何年間で、返済しているのだろう?」 これから住宅を購入したり、 現在、返済中の方のなかには、 気になる方もみえるでしょう。 そこで今回は、 国土交通省「令和5年度住宅市場動向調査報告書」 から住宅種類別に、全国の借入金の返済期間や 住宅ローンの年間返済額、返済負担率を 見ていきます。 なお、返済負担率とは、 世帯年収に占める住宅ローンの年間返済額の 割合をいいます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・注文住宅 ・分譲住宅(戸建住宅) ・分譲住宅(マンション) ・既存(中古)の戸建住宅 ・既存(中古)のマンション ・まとめ ----------- 注文住宅 ----------- 注文住宅とは、 土地を購入するか持っている土地に、 規定の範囲内で、間取りや外観、 インテリア、素材、構造、設備などを、 自由に設計して建てる戸建て住宅のことです。 <住宅建築資金(住宅ローン)の返済期間> ・35 年以上=68.1% ・20年以上35年未満=26.3% ・平均=32.7年 <土地購入資金の返済期間> ・35 年以上=78.4% ・20年以上35年未満=19.6% ・平均=34.4年 <住宅ローン年間返済額> ・155.2万円(月12.9万円) <返済負担率> ・19.4% ---------------------- 分譲住宅(戸建住宅) ---------------------- <返済期間> ・35 年以上=62.4% ・20年以上35年未満=19.0% ・10年以上20年未満=17.5% ・平均=29.7年 <住宅ローン年間返済額> ・125.0万円(月10.4万円) <返済負担率> ・17.6% ---------------------- 分譲住宅(マンション) ---------------------- <返済期間> ・35 年以上=49.6% ・20年以上35年未満=27.4% ・10年以上20年未満=21.4% ・平均=28.0年 <住宅ローン年間返済額> ・123.6万円(月10.3万円) <返済負担率> ・15.5% ----------------------- 既存(中古)の戸建住宅 ----------------------- <返済期間> ・35 年以上=43.9% ・20年以上35年未満=30.9% ・10年以上20年未満=20.1% ・5年以上10年未満=5.0% ・平均=26.2年 <住宅ローン年間返済額> ・108.3万円(月9.0万円) <返済負担率> ・16.1% ------------------------- 既存(中古)のマンション ------------------------- <返済期間> ・35 年以上=45.8% ・20年以上35年未満=38.3% ・10年以上20年未満=13.1% ・平均=29.0年 <住宅ローン年間返済額> ・110.6万円(月9.2万円) <返済負担率> ・15.7% ---------- まとめ ---------- この統計値は、全国の平均値です。 従って、東京都区内など、 この数値とはかけ離れた高額の、 住宅ローンの返済額、 言い換えれば、住宅購入価格が高騰している 地域もあります。 しかし、例えば都心から離れた地域や、 都内でも、新築にこだわることなく、 またできれば、懇意な不動産業者を作り、 小まめに探すことで、 住宅ローンを無理なく完済できる、 気に入った物件を見つけることも、 できるでしょう。 住宅を購入するときは、 現在、または住宅ローン完済までの収入、 それに完済後の年金収入も含めた、 家計収支を勘案して、 適切な住宅を選びたいものです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 住宅ローンの返済期間は、 住宅を購入してから 長期間に渡ることが多いです。 住宅ローンの返済ばかり気にすることなく、 家族成長とともに、 子どもの教育費や自分たちの老後費用など 今後必要な費用も 気にかけることが大切です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 全国の平均値だと、 「こんなに安いワケない」 反対に 「こんなに高いの」 と思う方もいるでしょう それだけ日本は広いんですね!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第629号) 住宅種類別の借入れについて調べてみた  ~返済期間、年間返済額、返済負担率~ 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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FPにうまく相談する方法  (Fri, 07 Feb 2025)
筆者が生業としている、 ファイナンシャルプランナー(FP)に、 相談して、 FPが提案してサポートする内容は、 相談者やその家族の家計や人生を左右する。 と言っても過言ではありません。 そこで今回は、 住宅購入を例にFPに相談するとき、 どんな準備をして、 また、どんな相談をすればいいのか? 私の業務を例にお伝えします。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・相談の事例 ・相談のために準備しておくこと ・余談のつもりが確信をつく ・他人と比較しない主観的な提案 ------------- 相談の事例 ------------- この記事の相談の事例として、 現在、会社員のAさん(35歳)と 4歳年下でパート勤めのBさん夫婦は、 今度小学校に入学する子どもと3人で、 賃貸マンションで生活しています。 子どもが小学校に入学するのを機会に、 戸建て住宅の購入を計画して、 一年近く探したところ、 最近、お手頃な物件を見つけました。 購入資金は、 頭金と諸費用は夫婦で貯めた貯蓄から、 残りは銀行から融資を受けて、 その銀行の住宅ローンで、 返済しようと考えていました。 すでに、住宅ローンを契約するための その銀行の仮査定に通っていて、 来週には、 建売住宅の販売業者と売買契約を結び、 その後、銀行に住宅ローンの本契約を 申込む予定になっていました。 これまでには、 住宅販売業者から紹介されたFPに、 住宅購入後の家計の推移などを シミュレーションしてもらい、 この物件を購入しても、 問題ないとはわれたものの、 A夫婦は、契約を前に急に不安となり、 筆者のところに相談にみえたのでした。 -------------------------------- 相談のために準備しておくこと -------------------------------- FPに相談をするときに、 A夫婦に限らず、 住宅購入の相談をすることは、 わかっていても、 具体的にどんなことを相談したらいいのか? また、住宅ローンのことを相談するにも、 専門的な用語が、何を意味しているのか、 わからないことや、 またそのために、相談者の考えが まとまらないこともあります。 そこで筆者が相談者にお勧めしているのが、 事前に相談の内容を、 箇条書きにしてFPに相談する方法です。 箇条書きにすることで相談内容がまとまり、 また、何がわかっていないのか、 明確になります。 その内容を質問するために、 その部分の、事前に販売業者や銀行から 受取っている資料を準備することができます。 また相談当日に、 FPが相談者の話から疑問に思うことを その資料を参考に、 相談者の問題解決のためのやり取りが、 できるからです。 ---------------------------- 余談のつもりが確信をつく ---------------------------- また初対面でも、 相談が始まり時間が経っていくと、 相談者が、日頃疑問に思っていることが、 自然に口をついて出てくることもあります。 なかには、住宅ローンの相談の予定が、 相談者のひと言で、 親から生前贈与をしてもらい、 それを住宅購入代の頭金にできた。 といった事例もあります。 また、日頃から思っていた、 生涯賃貸で家賃を払い続けるのと、 住宅ローンを返済しながら、 毎年固定資産税などを納付したり、 住宅の修繕やリフォーム費用を負担しても 住宅を購入した方が良いのか? といった疑問は、 具体的にシミュレーションをすれば、 解決できます。 このような事例は多々あります。 箇条書きにした質問から派生したときや、 日頃から疑問に思ったことが、 その問題の確信をつく質問になり、 問題を解決の糸口になることもあります。 よって、こんな質問と思わず、 FPには疑問に思っていることを、 質問した方が良いのです。 ------------------------------- 他人と比較しない主観的な提案 ------------------------------- 相談された内容を精査したFPの提案は、 その相談者に最も適した提案をしますので、 他人は違う内容になることが多いです。 住宅購入を例にとっても、 Aさんは、給与がほぼ同額のBさんは、 1億円まで住宅が購入できると聞き、 自分も1億円まで住宅は購入できる。 と思うかもしれません。 しかし実際にシミュレーションをしてみると、 Aさんは8,000万円までの住宅を購入するなら 住宅ローンも無理なく完済出来る。 といった結果が出ることもあります。 FPは、 その理由の根拠を明確に相談者に 話すことが求められますし、 相談者は、 話してくれるFPを信頼すべきです。 FPへの相談内容は、 主観的な部分が多く周りの人の例は、 参考にはなっても、 必ずしも自分にあてはまるとは 限らないのです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* テーマを決めて相談することは大切ですが、 日ごと疑問に思っていることは、 この際、何でも話してみると、 思わぬところから、 問題の解決ができる例が多々あります! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: AIが普及しても、 FPが相談者に適した主観的な提案が 出来る限り、 FPは必要不可欠な存在です!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第628号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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「無選択型」と「引受基準緩和型」保険の違い (Fri, 31 Jan 2025)
生命保険を契約するときに、 通常は、健康状態の告知や、 保険商品によっては、 加入する保険会社が指定した 医師の診査が必要です。 しかし、告知や医師の診査が必要のない、 または告知項目が少ない保険商品があります。 そこで今回は、 そのような保険商品である、 「無選択型」と「引受基準緩和型」の違いを、 比較してみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・無選択型とは ・引受基準緩和型(限定告知型など)とは ・無選択型保険と引受基準緩和型を比較 ・加入する時の注意点 ------------------ 無選択型とは ------------------ 無選択型の保険とは、 その保険に加入するとき、 健康の告知や 保険会社が指定する医師の診査がない、 保険商品のことです。 主に、終身保険や個人年金保険の商品が、 販売されています。 -------------------------------------- 引受基準緩和型(限定告知型など)とは -------------------------------------- また、引受基準緩和型とは、 保険会社によっては、 限定告知型などとも呼ばれていますが、 通常の保険より、健康告知の項目が 3~5項目と少ない保険商品を言います。 この保険商品の告知項目の例として、 (1)医師から最近3カ月以内の入院や 手術のすすめがあったか (2)過去2年以内の入院や手術をしたか (3)過去5年以内のがん・上皮内がん、 肝硬変、統合失調症、認知症、 アルコール依存症による 医師の診察や検査、治療、投薬があったか   (1)から(3)の3項目の有無(はい・いいえ)を、 告知書に回答します。 主に、終身保険や医療保険の商品が、 販売されています。 ------------------------------------ 無選択型保険と引受基準緩和型を比較 ------------------------------------ 無選択型保険と引受基準緩和型の 終身保険に、 保険料を月払や半年払、年払で加入した と仮定した時の違いを比較してみます。 なお、実際にこれらの型の保険商品に 加入を検討するときは、 その保険商品の約款で、 保障内容をを確認することが重要です。 以下、無選択型保険=無 引受基準緩和型=引と記述します。 <告知・診査> 無=不要、引=3~5項目程度の告知 <契約可能年齢> 無=40歳~80歳位、引=20歳~85歳位 <死亡保険金額の上限> 無=約500万円、引=約1,500万円 <病気死亡時の受取額> 無=契約後2年、3年以内の死亡は、 既に払込んだ保険料の累計額相当を 受取れる 引=契約後1年以内の死亡は、 死亡保険金額が50%に削減されるが、 削減されない商品もある <災害・不慮の事故による死亡時の受取額>     無=契約当初より、 死亡保険金額の全額を受け取れる 引=契約当初より、 死亡保険金額の全額を受け取れる商品や 病気死亡時と同様に、 契約後1年以内は死亡保険金額が50%に 削減される商品もある <医療関係の特約の付加> 無=付加できない 引=商品によっては、引受基準緩和型の 医療特約を付加できる --------------------- 加入する時の注意点 --------------------- 無選択型、引受基準緩和型ともに、 通常の同じ保障内容の商品よりは、 保険料が割高です。 また上記のように契約後、 一定期間内に発生した病気による死亡時、 商品によっては、災害・不慮の事故でも 保険金の受取額が制限(減額)されます。 従って、割高な保険料を支払っても、 その保険商品に加入する価値はなにか? 明確な回答を携えて、 その割高な保険に加入するべきでしょう。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 健康に問題があっても、 保険に加入できた! その安心料は適格な保険料か? 加入するときに検討すべき課題です!  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 保険商品には、 変額保険、外貨建て保険といった、 加入の判断に、 相当な知識が必要な商品が、 多くあります!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第627号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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何歳まで企業で働ける?  (Fri, 24 Jan 2025)
私たちは何歳まで、 企業で働くことができるのでしょう? 今回は、 厚生労働省「令和6年高年齢者雇用状況等報告」 の統計資料を基に考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・高年齢者雇用状況に関する報告書 ・65歳までの高年齢者雇用確保措置 ・70歳までの就業確保措置の実施状況 ・企業の定年制の状況 ・まとめ -------------------------------- 高年齢者雇用状況に関する報告書 -------------------------------- この厚生労働省 「令和6年高年齢者雇用状況等報告」は、 令和6年6月1日の現在、 全国の常時雇用する労働者が21人以上の企業 237,052社を、 ・中小企業(21~300人規模):219,992 社 ・大企業 (301人以上規模): 17,060社  と企業規模で定義しています。 その企業から報告に基づき、 高年齢者の雇用等に関する措置の実施状況等を まとめたもので、 令和6年12月20日にプレスリリース された報告書です。 これらの企業には現在、 「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 (以下「高年齢者雇用安定法」)」で、 65歳までの「雇用の確保」を目的として、 ・「定年制の廃止」 ・「定年の引上げ」 ・「継続雇用制度の導入」 のいずれかの高年齢者雇用確保措置を、 講じるように義務付けています。 加えて、70歳までの「就業機会の確保」を 目的として、 ・「定年制の廃止」 ・「定年の引上げ」 ・「継続雇用制度の導入」 という雇用による措置や、 ・「業務委託契約を締結する制度の導入」 ・「社会貢献事業に従事できる制度の導入」 という雇用以外のいずれかの 高年齢者就業確保処置を講じるように 努めることを企業に義務付けています。  ----------------------------------- 65歳までの高年齢者雇用確保措置 ----------------------------------- 65歳までの高年齢者雇用確保措置を 実施済みの企業は、 ・全体:99.9%(前年と変動なし) ・中小企業では99.9%(前年と変動なし) ・大企業では100.0%(前年から0.1ポイント増加) となってます。 「継続雇用制度の導入」実施している企業 :67.4%(前年から1.8ポイント減少) 「定年の引上げ」実施している企業 :28.7%(昨年から1.8ポイント増加) となっています。 ------------------------------------- 70歳までの就業確保措置の実施状況 ------------------------------------- 70 歳までの高年齢者就業確保措置を 実施済みの企業は  ・全体:31.9%(昨年から2.2ポイント増加) ・中小企業:32.4%(昨年から2.1ポイント増加) ・大企業:25.5%(昨年から2.7ポイント増加) となっています。 さらにその内容を詳しく見ると次のようです。 <中小企業(21~300人)> ・全体:32.4%(71,297社) ・定年制の廃止:4.1%(9,129社) ・定年の引上げ:2.5%(5,568社) ・継続雇用制度の導入:25.7%(56,484社ん) ・創業支援等措置の導入:0.1%(116社) ・未実施:69.2%(148,695社) <大企業(300人以上)> ・全体:25.5%(4,346社) ・定年制の廃止:0.7%(118社) ・定年の引上げ:0.75%(112社) ・継続雇用制度の導入:24.0%(4,086社) ・創業支援等措置の導入:0.1%(20社) ・未実施:74.5%(12,714社) -------------------- 企業の定年制の状況 -------------------- 企業規模ごとの定年制の状況は、 <中小企業(21~300人)> 定年制の廃止:4.1%(9,247社) 定年の年齢 ・60歳未満:0.0%(0社) ・60歳:63.7%(140,101社)  ・61歳~64歳:2.8%(6,051社) ・65歳:25.7%(56,476社) ・66~69歳:1.2%(2,667社) ・70歳以上:2.5%(5,568社) 65歳以上の定年企業の合計 (定年制の廃止企業を含む) :33.6%(73,840社) <大企業(300人以上)> 定年制の廃止:1.7%(118社) 定年の年齢 ・60歳未満:0.0%(0社) ・60歳:74.3% (12,675社) ・61歳~64歳:5.2%(879社) ・65歳:18.9%(3,217社) ・66~69歳:0.3%(49社) ・70歳以上:0.7%(122社) 65歳以上定年企業の合計 (定年制の廃止企業を含む) :20.6%(3,506社) と、65歳以降も働く環境が整っては 来ているようです。 ---------- まとめ ---------- 報告書から読み取れることとして、 雇用期間は長くなっては来ています。 定年の年齢も60歳から65歳に 移行しているようです。 しかし、給与が高年齢に従って、 上がるのか下がるのか、 どのように変わっていくのか? また平均寿命の80歳代まで 雇用されることは稀です。 よって高齢になってからの 家計収支を考えておくことは、 今後とも大切なことです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 高齢になっても 雇用されるのは良いことです! しかしどのように生活するかは、 自身が決めることです! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 2025年は、 2024年以上に世界が変化することが すでに予定されています! 乗り遅れないように、 変化を注視しなくてはいけません!     人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第626号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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自分の資産を使う方法 (Fri, 17 Jan 2025)
個人が所有する資産の多くは、 金融資産や不動産が一般的です。 その資産を構築するには一生懸命でも 使うことなく、 亡くなる方もみえます。 そこで今回は、 自分の資産を使う方法を考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・すぐには計算できない資産額 ・原点、なぜ資産を作るのか? ・資産を作って使う方法 ---------------------------- すぐには計算できない資産額 ---------------------------- 冒頭でもお話しましたように、 個人が所有資産の多くは、 金融資産と不動産資産です。 金融資産は、 ・銀行の預貯金 ・株式や債券 ・投資信託 ・保険 といった金融商品に投資して、 運用しながら資産を形成して構築します。 また、不動産資産は、 戸建て住宅を所有すれば、 土地と建物は自身資産です。 分譲マンションなら、 所有している部屋とマンションの各部屋(専有部分)を、区分所有し、 土地は、それぞれの持ち分に応じて、 保有していることになります。 この区分所有と土地が資産です。 なお、専有部分を除いた、建物の基礎、屋上、 外壁、階段、廊下、エントランス、 エレベーター、集会室、管理事務室、 駐車場、街灯などは、共有部分となります。 また、アパートやマンションの賃貸経営をするときも、 その建物と土地が資産となります。 また、家賃収入は、 そのまま銀行に預金したり、 その家賃を資金に金融商品で運用すれば、 いずれも 金融資産も所有することとなります。 他に、リート(REIT:不動産投資信託)といって、 投資家から集めた資金を不動産に投資し、 その収益を分配する金融商品もあります。 不動産は、土地は、所有しているだけで 資産となります。 しかし建物は、通常次第に劣化して 資産価値は下がっていきます。 また、建物を維持するためには、 修繕工事のための費用が、 また、その建物を解体して、 建替えが必要になるかもしれません。 これらの保有している資産額は、 銀行の預貯金ならば、 すぐに残高がわかりますが、 それ以外は、今売却したらいくらになるか? その売却額を、資産額とします。 --------------------------- 原点、なぜ資産を作るのか? --------------------------- ところで、なぜ資産を作るのでしょう? ・住宅購入の頭金にする ・老後の生活資金にする ・行き先や目的を決めた旅行代金にする といった、使う目的があり、 資産が構築できていれば、 使うと予定していた時期に、 使うことができます。 しかし、金融商品を運用するのが目的で、 その資産を使い方を決めていないと、 その資産を構築したまま、 亡くなるかもしれませんし、 衝動買いで使ってしまうかもしれません。 それも資産の使い方かもしれません。 しかし使った後に、 まとまった資金が必要になった時、 その必要と資金がなければ、 借入して、利息まで支払うことに なりかねません。 従って、特に金融資産を所有するときは、 使う目的も考慮して、 運用していくことが大切なのです。 また、不動産を所有するならば、 上述のように、建物の価値が減少するのは 致し方ないとしても、 土地は資産として、 売却するするときに、 購入した時の価格かまたはそれ以上になる、 不動産としての価値のある土地を 購入すべきでしょう。 ------------------------ 資産を作って使う方法 ------------------------ 現在金融資産を形成していく上で、 NISAやiDeCoといった 税制優遇がされています。 不動産でも固定資産税などにも 優遇制度があります。 これらの優遇税制を利用しながら、 資産を構築して、 自身の決めた具体的な目的のために、 資産を使うと決めておけば、 資産を使うことに抵抗感もなく、 難なく使い切ることでさえ、 容易にできるでしょう。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 自分の資産を使う方法は、 使う目的があり、 それに使うことです!  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 子や孫に相続が目的に 資産形成もあるにはあるけど……!?      人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第625号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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住宅ローン変動金利の5年と125%ルールとは (Fri, 10 Jan 2025)
何もかも値上げの昨今ですが、 銀行の預金金利も上昇しています。 銀行の預金金利が上昇すれば、 やはり、 住宅ローン金利も上昇し始めています。 住宅ローン金利には、 固定金利と変動金利があります。 住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査 (2024年4月調査)」によると、  住宅ローンを利用した人の金利タイプは、 ・変動型=76.9% ・固定期間選択型=15.1% ・全期間固定型=8.0% 住宅購入資金を借入れした人の 4人のうち3人は、 変動型の住宅ローンで、 融資を受けています。 そこで今回は、 この変動金利で返済するときに適用される、 5年と125%ルールについて考えてみます。 なお、このルールはすべての 住宅ローンを扱っている機関が 採用はしていません。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・5年と125%ルールが適用される返済方法 ・5年ルールとは ・125%ルールとは ・未払利息とは ・シミュレーションをしておいた方が良いこと ---------------------------------------- 5年と125%ルールが適用される返済方法 ---------------------------------------- 住宅ローンを変動金利で、 借入れた元本と返済利息を定額で返済する、 「元利均等返済」をするときに、 5年と125%ルールがあります。 「元金均等返済」で借入れるときは、 5年と125%ルールの適用はありません。 変動金利で元利均等返済をするときに、 5年と125%ルールが適用されていると、 返済を始めて5年間は定額の返済額でも、 6年目からまた5年間は、返済金利が変動した 返済額で5年間返済します。 この変動する返済を完済するまで、 繰り返していきます。 なお、5年と125%ルールは 必ずしも住宅ローンを借入れる機関で、 採用はされていません。 このルールが採用されているかは、 住宅ローンを契約するときに、 確認をすることも大切です。 ----------------- 5年ルールとは ----------------- 変動金利の場合は、 多くの機関では、 半年ごとに金利を見直しています。 しかしそのたびに、 住宅ローンの返済額を変えるのではなく、 5年間は定額のまま返済して、 6年目からの金利の変動を、 返済額に反映するのが、5年ルールです。 ----------------- 125%ルールとは ----------------- 5年ごとに見直された返済額が、 金利上昇で高くなったとしても、 新しい返済額は、 これまで5年間の返済額より、 125%、1.25倍を超えないというのが、 125%ルールです。 --------------- 未払利息とは --------------- 変動金利で返済中に、 急激に金利が上昇しても、 5年ルールで、定額の返済額を、 途中から上げることができません。 5年間の定額の返済額を 6年目から返済額を高くしたくても、 125%ルールで、 今までの返済額の1.25倍以上の返済額の 設定はできません。 すると、毎月定額の返済の内容が、 返済する人にとっては、 返済額が上がらないように思えますが、 5年ルールや125%ルールのために、 利息分だけで、 毎月の返済額を超えてしまうこともあります。 この超えた分の利息を未払利息と言います。 未払利息は、て翌月以降に繰り延べされ、 例えば、30年間で返済する契約であれば、 契約が終了するときに、 一括で返済を求められるかもしれません。 このあたりの取扱い方法も、 借入れるする機関に、 住宅ローンの契約をする前に確認が必要です。 ------------------------------------------ シミュレーションをしておいた方が良いこと ------------------------------------------ もし変動金利で住宅ローンを借りるなら、 住宅ローンの返済期間で、 5年ごとに翌年から1.25倍に 返済額が上昇した、 シミュレーションを作成してみて、 それを、今後の家計収支に当てはめて 家計運営に問題はないか? ここは大袈裟とは思わず 検証しておいてもいいでしょう。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 5年と125%ルール。 これまでは、 そんなルールがあるといった認識も なかったかも…… 今後は注視! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: それ以前に、 現在は住宅を購入する好機なのか!? その人ごとの属性によるでしょう 人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第624号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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